シミ取りレーザーで使用する4機種の特徴と、治療に関する注意点を確認しましょう!

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レーザーの種類

解説する女性のイメージ画像

 

一概にレーザー治療といってもシミの深さや濃さ、種類によって適切な治療方法は異なります。
皮膚組織は、表皮、基礎層、真皮、皮下組織の順に層になっていて、この組織のどこに黒色メラニン(シミの原因)が存在するかによって、シミの色や濃さが変わるためです。

 

また、レーザーは波長(光の長さ)とパルス層(照射時間)によって、効果的な照射範囲が異なります。

 

このように、シミに対して適切なレーザーを選択することが重要です。
レーザーには、以下のような種類があります。

 

 

クリニックで使用されているレーザー

使用されているレーザーは次の通りです。

 

Qスイッチルビーレーザー

 表皮~真皮にメラニンが存在するシミに有効
メラニンの吸収が高いレーザーで、表皮から真皮のシミ・ソバカス・アザなどに効果的な治療が可能。出力が高く、色が濃いシミにも一度で高い効果が期待できます。
また、無関係の周辺組織へのダメージを最小限に抑えることができ、非常に人気の高いレーザーです。

 

アレキサンドライトレーザー

 真皮層にメラニンが存在するシミに有効
表皮より奥の真皮層の深いところまで照射できるレーザーで、皮膚組織深くにできてしまったシミ・ソバカス・アザに有効です。
レーザー後の「炎症後色素沈着」が最も軽いという特徴があり、レーザー後に照射箇所が茶色く変色してしまう心配が少ないため、多くのクリニックで使用されています。

 

YAGレーザー

 真皮層から皮下組織にメラニンが存在するシミに有効
真皮層と、真皮層よりさらに深い皮下組織のシミに有効なレーザーです。
他のレーザーと比べ、「色素脱失(皮膚の色が白くなる症状)」が発生する可能性が低いという特徴があります。

 

炭酸ガスレーザー

 皮下組織深くに存在するシミに有効
炭酸ガスレーザーは最も深い皮下組織にできたシミに有効なレーザーであり、膨らんだシミや黒子、イボなどにも効果的です。
メラニンに反応させる他のレーザーとは異なり、細胞内の水分に反応し熱エネルギーに変換させることによって、細胞ごと除去するという特徴があります。

 

 

レーザー治療に共通する留意点

シミ取りレーザーの注意を促す女性画像

 

レーザー治療をお考えの際は、以下の点にご注意ください。
 レーザー治療の回数(シミやソバカスの場合、基本的には1回。)
 照射後、「炎症後色素沈着」によってシミの部分が茶色くなる場合がある(時間が経過すれ薄くなる場合が多い)
 施術中に輪ゴムではじかれたような痛みを感じる場合がある(麻酔を行わない場合)
 シミが深い所にできていたり広範囲にあったりする場合、局部麻酔が必要になる場合がある

 

 

クリニックからレーザー治療を断られる場合

以下のような場合、レーザー照射ができないので注意が必要です。
 日焼けをしている
 妊娠中、授乳中である
 光線花瓶体質(日光にあたると炎症ができてしまう体質)
 シミの部分に皮膚疾患や悪性腫瘍がある
 免疫異常がある

 

 

クリニックによって取り扱う治療機器は異なるため、レーザーの種類からクリニックを選択するのも一つの方法です。
クリニックでは治療前にカウンセリングをしてくれるので、シミの深さや範囲やレーザー治療の説明をしっかりと受け、納得して治療に臨んでくださいね。